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肉離れはどんな痛み?早く治すコツ4つを整体師が徹底解説

執筆者:小野祐輔
癒し人代表・柔道整復師
肉離れは、激しい運動などによって、筋肉が大きく損傷・断裂する怪我のことです。急に無理な動作をした場合に生じることが多く、強い痛みを伴います。肉離れを引き起こさないためには、運動前の準備の徹底などで未然に防ぐことが大切です。
しかし、スポーツをおこなう人であれば誰もが経験する可能性のある怪我の一種であるため、万が一に備えて、早く治す方法を知っておくと安心です。今回は、肉離れを早く治すコツ4つを整体師が解説します。肉離れはどんな痛みなのか、防ぐ方法についても解説するので、ご参考にしてみてください。
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肉離れの痛みの特徴
肉離れの痛みの特徴は、筋肉の断裂音を伴う激しいものです。発症した瞬間には、「プチッ」や「バチッ」といった断裂音が生じることが多くあります。断裂音のあとに激痛が患部に走り、脚に生じた場合は歩行困難となります。肉離れが生じた箇所の筋肉は力が抜けたような状態となり、熱感や膨張感を帯びることもあるのが特徴です。
患部には腫れやへこみの症状が表れることも多く、内出血を起こしている場合は青くなります。肉離れで損傷した筋肉は、放置すると筋力が衰えていき、運動機能が低下したり重篤な症状に発展したりする可能性があります。肉離れかもしれないと思ったときは、なるべく早く病院を受診するようにしましょう。
肉離れを早く治すコツ4つ
肉離れを早く治すコツは、急性期にRICE処置をしたり適切なリハビリに取り組んだりすることです。食事で必要な栄養素を摂取したり、柔道整復師の施術を受けたりすることも大切です。肉離れを早く治すコツ4つを解説します。
急性期にRICE処置をする
肉離れが生じた直後から3日間ほどを、急性期といいます。肉離れを早く治すためには、急性期に適切な処置をおこなうことが重要です。急性期には応急処置として、「RICE処置」をおこないましょう。RICE処置とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)のことです。これらの処置を徹底しておこなえば、筋肉の炎症や腫れを最小限に抑えられます。
RICE処置を施すときは、無理に動かないように気をつけながら、冷却後はテーピングなどで圧迫固定しましょう。
患部を心臓より高い位置に上げて、腫れや内出血を抑えることも大切です。
適切なリハビリに取り組む
急性期の応急処置を済ませて、筋肉の炎症が落ち着いてきたら、リハビリに取り組む段階となります。肉離れのリハビリは、損傷した筋肉の回復を促進し、再発を予防するためにとても重要です。痛みのない無理がない範囲で、徐々にストレッチや筋力トレーニングなどをおこないましょう。適切なリハビリに取り組むためには、医師や柔道整復師など専門家の指示に従うことが大切です。自己判断で取り組むと、却って悪化してしまう可能性があるため要注意です。
食事で必要な栄養素を摂取する
肉離れを早く治すためには、食事で必要な栄養素を摂取することも重要となります。バランスの取れた栄養のある食事を摂取すると、筋肉の損傷の回復が早まるからです。特に重視したい栄養素は、肉類や魚、大豆など良質なたんぱく質です。ささみやまぐろの赤身、牛レバーやバナナなど、ビタミンB6も意識して摂取すると、代謝が良くなり筋肉の損傷の回復に効果が見込めます。
食事だけで必要な栄養素を全て摂取するのは難しいため、必要に応じてサプリメントやプロテインを活用すると栄養バランスが整います。ただし、サプリメントやプロテインは補助食品であるため、偏らないように気をつけながら、基本的には食事で必要な栄養素を摂取できるよう心がけましょう。
柔道整復師の施術を受ける
柔道整復師とは、「接骨院・整骨院の先生」として知られる医療技術職者のことです。捻挫や打撲、骨折、脱臼などの怪我の治療をしたり、リハビリをサポートしたりします。柔道整復師は、身体や怪我、筋肉に関する専門的な知識と技術を持っています。適切な施術により、肉離れの痛みの軽減や筋力回復などを促し、早期回復を目指すことがで切るのです。
柔道整復師の施術は、全国の接骨院や整骨院、整体院などで受けられます。安心安全で適切なケアによって肉離れを早く治すために、施術を受けることを検討するのもおすすめです。
肉離れを防ぐ方法
肉離れを防ぐ方法は、運動前にストレッチやウォーミングアップを徹底的におこなうことです。肉離れは、筋肉が急激な負荷に耐えきれずに損傷することで起こります。筋肉に急激な負荷をかけないためには、運動前に筋肉を伸ばしたりほぐしたりするなど、ストレッチを徹底することが大切です。日常的なストレッチも意識することで、より肉離れのリスクを軽減できます。運動前に軽いジョギングをするなど、ウォーミングアップの習慣を付けることも重要です。
ウォーミングアップによって筋肉の温度が上がると、柔軟性が増し、肉離れを防げます。また、肉離れを防ぐためには、適切な負荷を意識する必要があります。過度な負荷がかからないように、自分の身体能力や健康状態、体力に合ったスポーツやトレーニングをするようにしましょう。
肉離れは急性期の処置とリハビリケアが重要(まとめ)
肉離れは、身体の特定の箇所に過度な負荷がかかることで生じる怪我です。足の太ももやふくらはぎなどに起こりやすく、筋肉の断裂音と共に強い痛みが伴います。肉離れが生じたときは、発症直後から3日間の急性期の応急処置が重要となります。適切な処置をおこなってからリハビリに取り組むのが、一般的な治療の流れです。
リハビリに取り組むときは、自己判断ではなく、医師や柔道整復師など専門家の指導を受けるようにしましょう。柔道整復師の施術は全国の接骨院や整骨院、整体院などで、誰でも気軽に受けることができます。リハビリのサポートだけでなく、身体全体の不調を整えたり、運動や筋力の早期回復のケアを受けたりすることもできます。肉離れは運動前のストレッチやウォーミングアップなどを徹底し、未然に防ぐことが大切ですが、発症してしまった場合は早めに専門家に相談して、適切な治療やケアを受けるようにしましょう。
今日のポイント
- 肉離れの痛みの特徴は筋肉の断裂音を伴う激しいもの
- 肉離れを早く治すコツ4つは急性期にRICE処置をする、適切なリハビリに取り組む、食事で必要な栄養素を摂取する、柔道整復師の施術を受けること
- 肉離れを防ぐ方法は運動前にストレッチやウォーミングアップを徹底的におこなうこと