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首のトリガーポイントのほぐし方3つを整体師が伝授!注意点も併せて解説

執筆者:小野祐輔
癒し人代表・柔道整復師
首のトリガーポイントは、放っておくと、肩こりや頭痛、めまいや吐き気などを誘発する可能性があります。しかし、首はさまざまな神経や血管が集中している、とても繊細な箇所です。トリガーポイントを刺激して凝りをほぐすことは大切ですが、誤ったやり方でおこなってしまうと、却って逆効果となってしまうかもしれません。
今回は、首のトリガーポイントのほぐし方3つを整体師が解説します。首のトリガーポイントはどこにあるのか、ほぐすときの注意点も解説するので、ご参考にしてみてください。
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首のトリガーポイントはどこにある?
首のトリガーポイントができやすいのは、僧帽筋(そうぼうきん)や胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)などです。肩甲挙筋(けんこうきょきん)や斜角筋(しゃかくきん)、後頭下筋群(こうとうかきんぐん)や頸板状筋(けいばんじょうきん)などにできることもあります。
それぞれの場所は、以下のとおりです。
- 僧帽筋…首の後ろ全体
- 胸鎖乳突筋…首の両側
- 肩甲挙筋…首と肩甲骨の間
- 斜角筋…首の左右の側面
- 後頭下筋群…首の後ろと頭の境目
- 頸板状筋…首の後ろにV字型に広がっている部分
首のトリガーポイントは、指で筋肉をなぞるように触ったり、軽く押したりすることで見つけることができます。しこりが見つかったら、軽く指圧し、奥に響くような鈍い痛みがないか確認してみましょう。力強く指圧すると、却って痛みが増すことがあります。首のトリガーポイントは強く刺激せず、優しくほぐして凝りを緩和させることが大切です。
首のトリガーポイントのほぐし方3つ
首のトリガーポイントのほぐし方には、手指を使って直接圧迫する方法があります。首周りを温めてストレッチしたり、テニスボールやマッサージボールを使って刺激したりするのも効果的です。首のトリガーポイントのほぐし方3つを詳しく解説します。
手指を使って直接圧迫する
最も手軽で即効性があるセルフケア方法は、手指を使って直接圧迫することです。首の付け根から肩にかけて、凝りや痛みを感じる箇所を、優しく探してみましょう。硬くゴリゴリとしこりになっている部分が、トリガーポイントの可能性大です。首のトリガーポイントを見つけたら、親指や人差し指、中指の腹を使って、気持ちいいと感じる程度の力加減でゆっくりと圧迫します。
力を込めすぎないように気をつけ、痛みが強くなるようであれば、すぐに中止してください。圧迫した状態で、深呼吸をしながら20〜30秒ほどキープし、ゆっくりと力を抜きましょう。数回繰り返すことで筋肉の緊張が和らぎ、血行が促進されて痛みの緩和に繋がります。
首周りを温めてストレッチする
首周りを温めると血行が促進され、硬くなった筋肉が緩みやすくなります。蒸しタオルや温かいシャワーをあてたり、湯船に浸かったりして、首から肩の広範囲をじんわりと温めましょう。首周りが温まったら、その状態でストレッチをおこなうのも効果的です。首をゆっくりと左右に倒したり、前後左右に傾けたり、大きく回したりしてみましょう。
痛みを感じない範囲で、呼吸を止めずにゆっくりと取り組むのがポイントです。凝りを感じる部分の筋肉が伸びるように意識しながら、疲れない範囲で留めることが大切です。首周りの温めとストレッチを組み合わせれば、筋肉の柔軟性が高まり、トリガーポイントの緩和だけでなく、首全体の可動域改善も期待できます。
テニスボールやマッサージボールを使って刺激する
自分の指では届きにくい箇所や、より深くトリガーポイントにアプローチする方法として、テニスボールやマッサージボールを活用するのも手段の一つです。
テニスボールやマッサージボールを使って刺激する具体的な方法は、以下のとおりです。
- 仰向けに寝て首の凝りを感じる部分の真下にボールを置く
- ボールが首の骨に直接当たらないようにする(筋肉の柔らかい部分に当てる)
- ボールで優しく圧迫しながらゆらゆらとトリガーポイント周辺も刺激する
- 30秒ほど続けて一度起き上がる
- 痛みが強くなく心地良ければ2〜3回ほど繰り返す
ポイントは、じんわりと圧迫するような感覚で、気持ちいいと感じる程度の刺激を与えることです。痛みが強い場合はタオルを挟んで調整したり、体重のかけ方を調整したりして、圧迫の強さをコントロールしましょう。
首のトリガーポイントをほぐすときの注意点
首のトリガーポイントをほぐすときの注意点は、力を強く込めすぎないことです。急性期の痛みや腫れが深刻な場合は、専門機関への相談も検討しましょう。首のトリガーポイントをほぐすときの注意点を詳しく解説します。
力を強く込めすぎない
首のトリガーポイントは、優しく刺激したり圧迫したりするのが基本です。力を強く込めすぎると、筋肉や組織を傷つけてしまう恐れがあります。首には、デリケートな神経や血管が集中しているため、過度な圧迫は危険を伴います。「痛気持ちいい」と感じる程度の、優しい刺激を心がけましょう。深呼吸をしながら、時間をかけてじんわりと圧迫することが大切です。
急性期の痛みや腫れは専門機関への相談を検討する
首の痛みが急に発症したり、外傷などの心当たりがあったりした場合の痛みや腫れは、セルフケアで対処するのではなく、速やかに専門機関への相談を検討しましょう。強い痛みや腫れ、熱感や痺れがある場合は、むちうちや椎間板ヘルニア、神経の炎症など、専門的な治療が必要な疾患である可能性があります。
自己判断で無理にほぐそうとすると、症状を悪化させてしまうリスクがあるため要注意です。当院でも、専門家としての判断のもと、必要であれば適切な医療機関への受診をおすすめしていますので、ご不安な点があればご相談ください。
繊細な首の凝りをほぐすなら整体がおすすめ
首は、身体と脳を繋ぐとてもデリケートな部位です。トリガーポイントはセルフケアで緩和できますが、自己流のやり方では却って症状を悪化させたり、思わぬ二次的な不調を引き起こしたりしてしまう恐れがあります。トリガーポイントが複数存在する場合や、セルフケアでは改善できない場合は、専門家である整体師にお任せください。
当院では、お客様一人ひとりの首の状態をしっかり確認し、骨格の歪みや筋肉のバランスを考慮して、安全かつ最適な施術をおこないます。セルフケアでは届かない深部のトリガーポイントへのアプローチや、根本原因の改善を通じて首の凝りや痛みを和らげ、再発しにくい身体づくりをサポートいたします!
首や肩の凝りでお悩みの方は、ぜひ一度、ご相談お待ちしております。
首のトリガーポイントは優しくほぐすことが大切(まとめ)
首のトリガーポイントは、肩凝りや頭痛などさまざまな不調の原因となる可能性があります。僧帽筋や胸鎖乳突筋など、首周りの筋肉にできやすいのが特徴です。セルフケアでほぐすのであれば、手指での直接圧迫、首周りを温めてからのストレッチ、テニスボールやマッサージボールの活用が効果的です。ただし、どの方法も「痛気持ちいい」程度に優しくおこなうのが鉄則です。
首はとてもデリケートな部位なので、力を込めすぎないように気をつけましょう。急な痛みや腫れがある場合は、無理せず専門機関へ相談することも大切です。自己判断でのケアに不安がある方や、症状が改善しない場合は、専門家である整体師への相談をおすすめしています。安全かつ効果的な施術で、首の凝りを根本から改善し、再発しにくい身体づくりに取り組んでいきましょう。
今日のポイント
- 首のトリガーポイントができやすいのは僧帽筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、斜角筋、後頭下筋、頸板状筋
- 整体師が教える首のトリガーポイントのほぐし方3つは「手指を使って直接圧迫」、「首周りを温めてストレッチ」、「テニスボールやマッサージボールを使って刺激」
- 首のトリガーポイントをほぐすときの注意点は力を強く込めすぎないようにし、急性期の痛みや腫れは専門機関への相談を検討すること