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枕の寿命(耐用年数)は3〜4年!素材別の買い替えサインや寿命を伸ばすコツ
執筆者:小野祐輔
癒し人代表・柔道整復師
枕の寿命(耐用年数)は、3〜4年ほどといわれています。枕が全体的にへたってきたり、弾力やボリュームが下がってきたりしたなと感じたら、寿命が近いかもしれません。
寿命が過ぎた枕を使い続けると、寝心地が悪くなり、身体に負担がかかる可能性があるため要注意です。
今回は、枕の寿命について解説します。
枕の素材別の買い替えサインや寿命を延ばすコツ、耐用年数を過ぎた枕を使い続けるリスクも紹介するので、ご参考にしてみてください。
コンテンツ
枕の寿命(耐用年数)とは
枕の寿命のことは、耐用年数ともいわれます。耐用年数とは、本来の機能を保ったまま使える年数のことです。
枕の寿命は、一般的に3〜4年ほどと言われており、そのくらい経つと全体的にへたってきたり、弾力やボリュームが下がってきたりする傾向にあります。
枕が寿命を迎えてもそのまま使い続けると、睡眠効率が悪くなり、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。枕が寿命を迎えたかなと思ったら、買い替えを検討しましょう。
枕の素材別の買い替えサイン
枕の寿命は、素材によって違います。素材ごとに買い替えサインが異なるため、ご自分の使っている枕の種類に着目して、寿命を迎えているかどうか判断してみてくださいね。枕の素材別の買い替えサインを紹介します。
ポリエステルわた
ポリエステルわたとは、ポリエステル繊維をわた状にした素材のことです。弾力性が高く柔らかいのが特徴で、枕にも多く使われています。ポリエステルわたの枕の買い替えサインは、形状が変わったり、弾力がなくなったりしたときです。長く使い続けるとポリエステルわた同士が絡まり、固くなって、表面がボコボコとしてくることもあります。
羽毛
羽毛の枕は、ふかふかと柔らかく、あたかかいのが特徴です。高級な素材で手が届きにくい側面がありますが、冬用の枕として人気があります。羽毛の枕の買い替えサインは、全体のボリューム感が下がったり、中から羽が飛び出してきたりしたときです。
ウレタン(低反発・高反発)
ウレタンは、プラスチック樹脂素材です。低反発・高反発枕の素材として使われていることが多く、軽くてしっかりとしている特徴があります。ウレタンの枕の買い替えサインは、フィット感や弾力感が減ったと感じるときです。表面を指で押しても反発感が感じられない場合は、買い替えどきかもしれません。
パイプ
パイプとは、ストロー状の筒のプラスチック素材のことです。パイプ素材を使った枕は、通気性が良く、高さを自在に調整しやすい特徴があります。パイプの枕の買い替えサインは、中の素材が潰れ出したときです。
中の素材が潰れ出すと全体のボリューム感が下がり、ゴツゴツと頭皮に刺激を与える恐れがあります。
そばがら
そばがらとは、そばの実を収穫した後に残る殻のことです。吸湿性・通気性に優れているため、夏用の枕として使われているケースが多く見受けられます。そばがらの枕の買い替えサインは、高さが低くなったり、中から白い粉が出てきたりしたときです。そばがらの枕は長く使い続けると、そばがらが割れて白い粉になることがあります。そのまま使うとアレルギーの原因になったり、虫が湧いたりする可能性があるため要注意です。
枕の寿命を伸ばすコツ
枕の寿命を伸ばすコツは、カバーで保護したりお手入れをこまめにしたりすることです。購入するときに、長く使える上質な枕を選ぶことも大切です。枕の寿命を伸ばすコツを詳しく紹介します。
カバーで保護する
枕は、なるべくカバーで保護して使うのがおすすめです。カバーを使えば、枕を汗や皮脂の汚れから守ることができます。汚れは枕の寿命を縮める原因となるため、カバーで保護することで、本体の寿命を伸ばすことができます。
特に、水洗いができない枕は厚めのカバーで保護し、定期的にカバーを洗濯するようにしましょう。カバーはサイズぴったりのものを選び、就寝中に外れないように工夫することも大切です。
お手入れをこまめにする
枕はこまめに洗濯し、清潔に保つようにするのも寿命を伸ばすコツです。水洗いできる枕であれば、年に2回ほど洗濯することをおすすめします。枕の洗濯表示を確認し、必要に応じて洗剤や柔軟剤なども使うと良いでしょう。水洗いできない枕は、洗濯表示を参考に陰干し、あるいは天日干しをします。汚れはすぐに濡らしたタオルなどで拭き取ることで、清潔に保てます。
長く使える上質な枕を選ぶ
枕を長く大切に使うためには、上質な素材のものを購入することも大切です。枕の価格は幅が広く、数千円から数万円以上するものまで、さまざまな種類のものがあります。価格が高ければいいというものではありませんが、上質な素材のこだわりの枕を購入すれば、10年以上使い続けることも可能です。
自分の身体に合っていない枕を購入してしまうと、睡眠効率が落ちたり慢性的な体調不良を招いたりしてしまう懸念点があります。寿命の長い枕を使えば長期的にみると、コストパフォーマンスが良くなることも。
最近は肩こりや頭痛に悩んでいる方向け、ストレートネックの方向けなど、それぞれのお悩みを解決できる枕が開発・販売されています。枕の買い替えを検討するのであれば、長く使える上質なものを検討してみてくださいね。
耐用年数を過ぎた枕を使い続けるリスク
耐用年数を過ぎた枕を使い続けるリスクは、健康への悪影響です。枕の劣化によって寝姿勢が悪くなると、肩こりや首の痛み、腰痛などを引き起こす可能性があります。睡眠の質の低下によって、日中の疲労感や集中力の低下を招くこともあります。
また、枕は顔に直接触れるため、肌トラブルの原因となることも。枕の状態は睡眠効率だけでなく、心身の健康に影響を及ぼすため、耐用年数を過ぎた枕は買い替えることをおすすめします。
枕の寿命を感じたら早めにメンテナンスや買い替えを(まとめ)
枕の寿命(耐用年数)は3〜4年ほどといわれていますが、素材によっても違ってきます。枕の買い替えサインは、素材にもよりますが基本的には、全体がへたってきたりボリューム感がなくなってきたりしたときです。
寝心地が悪くなってきたなと感じたら、買い替えのサインかもしれません。
枕の寿命を伸ばすコツは、こまめにお手入れして清潔に保つことです。睡眠効率を高めて心身ともに健康に過ごすためにも、枕を購入するときは上質な素材のこだわりのものを選ぶのがおすすめです。
今日のポイント
- 枕の寿命(耐用年数)は3〜4年ほど
- 枕の寿命や買い替えサインは素材によって違う
- 枕の寿命を伸ばすコツはカバーで保護したりお手入れをこまめにしたり長く使える上質な枕を選んだりすること
- 耐用年数を過ぎた枕を使い続けるリスクは健康への悪影響