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枕の高さの測り方をわかりやすく解説!理想的な枕の高さや調節する方法も
執筆者:小野祐輔
癒し人代表・柔道整復師
枕の高さの測り方を知ると、ご自分にとって適切な枕の形状が分かります。枕の高さが身体に合っていないと、睡眠や健康にさまざまな悪影響を及ぼします。理想的な枕の高さは体格や寝姿勢によって異なるため、ご自分の身体や習慣に合わせて調節することが大切です。
今回は、枕の高さの測り方をわかりやすく解説します。理想的な枕の高さや調節する方法、枕の高さが合っていないときにあらわれる症状も紹介するので、ご参考にしてみてください。
コンテンツ
枕の高さが睡眠に与える影響
枕の高さが睡眠に与える影響は、計り知れないしれないものです。枕の役割は、寝ている間に首の自然なS字カーブを保つことです。枕の高さが適切であれば、首の自然なS字カーブを長時間保つことができ、身体に負担をかけることなく、リラックスした睡眠体勢をキープできます。
蔵の高さが合っていないと、首や肩に負担がかかり、肩こりや頭痛を引き起こす可能性があります。睡眠効率が悪くなるため、日中の精神状態に乱れが生じたり、倦怠感が続いたりすることもあるため要注意です。
枕の高さの測り方
枕の高さの測り方は、仰向け寝か横向き寝かで変わってきます。仰向け寝の場合の枕の高さの測り方は、以下のとおりです。
- 壁に背中とお尻をつけて立つ
- ラックスした状態で顎を引く
- 首のS字カーブの最もくぼんでいる部分と壁との距離を測る
測った距離が、仰向けで寝るときの理想的な枕の高さの目安となります。
横向き寝の場合の枕の高さの測り方は、以下のとおりです。
- 壁に肩をつけて立つ
- リラックスした状態で耳と壁の距離を測る
測った距離が、横向きで寝るときの理想的な枕の高さの目安です。とはいえ、適切な枕の高さには個人差があります。適切な枕の高さを知る方法として、バスタオルなどを丸めて、枕の代わりに使ってみる方法もあります。
枕の素材の特性や、頭を乗せた時の沈み込みも考慮することが大切です。
理想的な枕の高さ
理想的な枕の高さの具体的な目安は、5〜6cm前後です。女性や小柄な方は、3〜4cmほどが丁度良く快適かもしれません。しっかりとした体格の方や、高めが好みの方は、6〜8cm前後が寝心地良く感じる可能性もあります。理想的な枕の高さは、体格や好みなどによって異なります。
可能であれば実際に枕を試してみて、ご自分にとって寝心地が良いと感じる高さの枕を選ぶか、調節するのがおすすめです。
枕の高さを調節する方法
枕の高さを調節する方法として、タオルの活用や中の素材の量の調整などがあります。思い切って枕を買い替えたり、補助グッズを使ったりするのも手段のひとつです。枕の高さを調節する方法を詳しく紹介します。
タオルを活用する
枕の高さは、バスタオルやフェイスタオルで調節できます。枕の高さが低すぎると感じる場合は、バスタオルやフェイスタオルをくるくると丸めたり折りたたんだりして、高くなるよう調節しましょう。
枕の高さが高すぎると感じる場合は、代わりにバスタオルを丸めて枕にすることで、買い替えなくても高さを快適な状態に調節できます。
枕の中の素材の量を調整する
枕によっては、中の素材を出し入れできるものがあります。中の素材を減らしたり、同じものを購入し追加したり、ボリューム感を調整しましょう。注意点は、中の素材を出し入れできる枕か確認することです。無理に中の素材を出し入れしようとすると、破れて二度と閉じられなくなる可能性も。素材も独自に別のものを入れたりせず、正規品を購入し使うようにしましょう。
枕を買い替えたり補助グッズを使う
枕の高さが身体に合っていないと感じるのであれば、思い切って買い換えるのも手段のひとつです。ご自分に合う枕の高さがわかり、適切なものを購入できれば、長く大切に使い続けられます。睡眠の質が向上し、心身の健康維持にも役立つため、快適な枕を選び購入することは、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
枕の補助グッズを使う手段もあります。枕の高さを調整できるものや寝返りをサポートするもの、脚や腰の下に入れて就寝中の身体の負担を軽減するものなど、さまざまな補助グッズがあります。
枕の高さが合っていないときにあらわれる症状
枕の高さが合っていないときにあらわれる代表的な症状は、睡眠不足です。頭痛や肩こり、腰痛や倦怠感など、心身ともに不調があらわれる可能性もあります。枕の高さが合っていないときにあらわれる症状を詳しく紹介します。
睡眠不足
寝つきが悪かったり、慢性的な睡眠不足を抱えたりしている場合、原因は枕にあるかもしれません。枕の高さが合っていないと、熟睡できなくなり、睡眠の質が低下します。起床時に身体がこわばっていたり重かったりする場合、注意が必要です。
頭痛や肩こり
枕の高さが合っていないと、首や肩が緊張状態になり、大きな負担がかかります。就寝時間は長いため、長時間負荷のかかった状態が続くことになり、頭痛や肩こりを招いてしまうことがあるのです。改善のためには、首のS字カーブや肩の幅に合った枕を使うことが大切です。
腰痛や倦怠感
枕の高さが合っていないと、首や肩だけでなく、身体全身に大きな負担がかかることがあります。結果、腰痛や日中の倦怠感など、心身の不調をきたす可能性もあるのです。寝ているときに、どこか身体に負担がかかっている箇所はないか、じっくりと向き合い判断してみることも大切です。
枕の高さの測り方を知って身体に合うよう調整しよう(まとめ)
ご自分に合う枕の高さは、壁を使って測ることができます。一般的に、理想的な枕の高さの具体的な目安は、5〜6cm前後です。ただし、適切な枕の高さは体格や好み、寝姿勢によっても変わります。女性や小柄な方は3〜4cm前後、しっかりとした体格の方や高めが好みの方は6〜8cm前後が、丁度良く快適と感じるかもしれません。
ご自分に合う枕の高さを判断する方法は、寝ているときに身体の状態を意識することです。可能であれば実際にいろいろな枕を試してみたり、高さを調整してみたりして、ご自分に合う枕の高さを判断してみてくださいね。
今日のポイント
- 枕の高さが睡眠に与える影響は大きい
- 理想的な枕の高さは首の自然なS字カーブを保てる形状
- 枕の高さを調節する方法にはタオルの活用や中の素材の量の調整、買い替えや補助グッズの活用などがある
- 枕の高さが合っていないときにあらわれる症状は睡眠不足や頭痛や肩こり、腰痛や倦怠感など